Installing Scribes on Fedora16

scribesWeb-400x203.png

http://scribes.sourceforge.net/

以前から興味のあったScribesというテキストエディタを使ってみようと思う。 Scribesは補完機能に注力されたエディタという事で、これはScribes設計思想によるものと思う。

仕事の流れの阻害を最小限にすること、おもしろみのない作業を自動化すること、不要な設定変更をなくすこと、シンプルさに基づいた理性的な編集作業を達成することを目標にしている。この目標を達成するために必要のない慣習は守っていない。http://ja.wikipedia.org/wiki/Scribes

ダウンロードページにはFedoraのRPMパッケージへのリンクがあってダウンロードできるのだけど、そのパッケージではfedora16へのインストールがうまくいかない。 情報を漁ってみると同じ問題で困っている人がいて、最終的に次のコンテンツにたどり着く。 http://mystilleef.blogspot.com/2011/04/installing-scribes-on-fedora-and-rpm.html

ここでは、Fedora15(beta)へインストールに成功したと言っているがFedora16でも同じ。 以下の手順を踏むとインストール完了となる。この手順は上記コンテンツで示される内容と同じ。

$ sudo yum install gnome-common autoconf automake intltool glib2-devel rarian-compat bzr gnome-doc-utils gnome-python2-gtkspell pygtksourceview  
$ bzr branch lp:scribes  
$ cd scribes  
$ ./autogen.sh  
$ make  
$ sudo make install

srribes-400x263.png

外観は非常にシンプルで、右上の赤いサークルにマウスカーソルをかざすとメニューバーが出現する。ショートカットが豊富に用意されており、Ctrl+hでチートシートが表示される。

しばらく使ってみようと思う。

さて、紹介されている手順では、最初に依存問題を解消するためにいくつかのパッケージをインストールするのだけど、今回あえてそれらをインストールせず、make install まで何度も失敗(依存性の問題により)を繰り返しながら、その都度必要となるパッケージをインストールする方法をとった(不要なパッケージをインストールしたくないために)。 結論として、示されるパッケージ群に過不足はなく、つまりFedora16へのインストールでも上記手順が正しい事がわかった。 この作業の記録を以下に記述する。上記でインストール完了した人には不要な情報だが、もしもこの解法を知らずにインストールを進め行き詰まっている場合には多少参考になるかもしれない。

まず、ソースコードをBazaarのリポジトリから取得する必要があり、bzrのインストールから進めていく。

$ sudo yum install bzr  
$ bzr branch lp:scribes  
$ cd scribes  
$ ./autogen.sh  
  
You need to install gnome-common from the GNOME CVS

失敗

gnome-common をインストールする

$ sudo yum install gnome-common

再挑戦

$ ./autogen.sh  
  
checking for glib-gettext >= 2.2.0...  
testing glib-gettextize... not found.  
***Error***: You must have glib-gettext >= 2.2.0 installed  
to build scribes. Download the appropriate package for  
from your distribution or get the source tarball at  
ftp://ftp.gtk.org/pub/gtk/v2.2/glib-2.2.0.tar.gz

ここでは、glib-gettextやglibではなく、glib2-develをインストールするのが正解。

なお、この時点でautoconfとautomakeも必要なのだが、自分の環境ではインストール済みだったのでインストールしていない。未インストールであればglib2-develと合わせてインストールすること。

$ sudo yum install glib2-devel

再挑戦

$ ./autogen.sh  
  
checking for intltool >= 0.25...  
testing intltoolize... not found.  
***Error***: You must have intltool >= 0.25 installed  
to build scribes. Download the appropriate package for  
from your distribution or get the source tarball at  
http://ftp.gnome.org/pub/GNOME/sources/intltool/

intltoolをインストールする。

$ yum install intltool

再挑戦

$ ./autogen.sh  
checking for gnome-doc-utils >= 0.4.2...  
testing gnome-doc-prepare... not found.  
***Error***: You must have gnome-doc-utils >= 0.4.2 installed  
to build scribes. Download the appropriate package for  
from your distribution or get the source tarball at  
http://ftp.gnome.org/pub/GNOME/sources/gnome-doc-utils/

gnome-doc-utilsをインストールする。

$ sudo yum install gnome-doc-utils

再挑戦

$ autogen.sh  
Error: pygtksourceview2 was not found.  
configure: error: Error: Dependency check failed

エラーメッセージではpygtksourceview2と言っているが、pygtksourceviewをインストールするのが正解。

$ sodo yum install pygtksourceview

再挑戦

$ autogen.sh  
:  
Now type `make' to compile scribes

OK

$ make  
$ sudo make install  
/bin/sh: 行 1: scrollkeeper-config: コマンドが見つかりません  
scrollkeeper-update -p -o /usr/share/omf/scribes  
/bin/sh: 行 2: scrollkeeper-config: コマンドが見つかりません  
/bin/sh: 行 2: scrollkeeper-update: コマンドが見つかりません

この問題はrarian-compatをインストールする事で解消される。

$ sudo yum install rarian-compat  
$ sudo make install

OK