やわらか携帯
最近は「世界最薄」とか言って、薄さを競った携帯電話のモデルがあるけれど、自分が始めて手にした携帯電話はボテッとして重い(当時はそう感じなかったけれど)ケンウッドのDP-133というモデルだった。でもこれボディの質感(マットな感じ)が良くて、ボタンのバックライトとカラーリングも好きだった。ちなみにキャリアは東京デジタルホン(現SoftBank)。
当時から考えると、その後徐々にスリムな携帯電話登場してきた。つまり今のように薄くなっていった。そうこうしている内に、メール打てるようになった。カラー液晶搭載の端末が出た。折りためる携帯電話が出た。カメラ付いた。と、こういった流れの中、薄くなっていった携帯電話は、多機能を求めるあまり厚くなっていった。逆行しているが、その時のユーザは多機能を求めていたので、各メーカーはしのぎを削ってゴテゴテと色々なものをくっつけていった。当然厚くなる。
最近はユーザに「飽き」が出てきたのと、カメラやバッテリー、基盤などその他もろもろの構成要素を小さく、薄くする事が可能になってきたので再び薄くなっていっているのだと思う。
薄くなっていく携帯。さすがにどこかで歯止めがかかるはずだが、薄くなればなるほど強度が心配になってくる。今度は「やわらかい携帯電話」が出てきたりしてね。いや、やわらかいと言うより「しなる携帯電話」かな。
ちなみに、薄くしていく上で最大のネックはバッテリーなんじゃないかと思う。容積は電池にとって非常に重要だ。薄く(容積を小さく)することでスペックが落ちる。昔に比べたら(技術が進歩して)従来の容量のまま薄く出来るのかもしれないけれど限界があるだろう。
薄さを犠牲にして長時間使えるようにするか、容量を犠牲にして更なる薄さを求めるか、どちらのユーザが多いだろうか。日本人は後者っぽい気がしないでもない。