ダブルクリックできないおじさん

最近はもう少なくなってきたのかもしれませんが、巷の方々が「IT!IT!」と叫び始めた時期、パソコンのキーボードやマウスなど(当人にとっては)難解すぎるインターフェイスに辟易している中高年の方々が沢山いらっしゃるというニュースを読んだ事があります。

ダブルクリックがうまくいかなくて、毎回ほぼ100%の確立でドラッグしてしまうというような。突然押し寄せたITの波に飲まれ、瀕死の状態になっているおじさん・おばさんが居る事を知り、「丁度良い時代に生まれてよかったな」とか思った事があるんですけど、良く考えてみると、

「丁度良い時代など無い」

10年とか20年後、現在では想像もつかないようなデバイスやサービス、その他もろもろの画期的な「何か」が開発されたりして、その時の若者は難なく使いこなしている中、自分が「ダブルクリックできないおじさん」になるのではないかという、ほんのりとした恐怖を感じました。